2020年6月。
アナログレコードプレーヤー「AP-0」が発表されました。
宇宙・医療をはじめあらゆる極限環境で稼働する装置を開発してきた経験と、
時計部品・航空部品に対応できる揺るぎない加工技術によって完成したAP-0は、
由紀精密の考える理想を追求した「精密機械」でもありました。
そして2023年3月。
AP-0をベースとして全機能を一新したAP-01がリリースされます。
すでに完成された物理要求はそのままに引き継がれ、
電気系統の刷新、安定性の追求、静電気やレコード品質への配慮など、
チャレンジングな要素を盛り込みました。
AP-0と外観は大きく変わりません。
それは、AP-0で実証された設計思想が現在考えられる最良のものであり、
由紀精密が⽬指す⾳作りの軸として継承すべき要素と考えたからです。
AP-01は物理要求に基づき、レコードプレーヤーがどのようにあるべきかゼロから考え、
愚直に設計・製造したモデルです。
レコードの溝に刻まれた微小な情報を逃すことなく針に載せ、
丁寧に電流化することを目指しています。
AP-01に出会う時、
きっとすべての所蔵レコードをもう一度聴きたくなる衝動に駆られることでしょう。