YUKISEIMITSU AUDIO

2025/7/19-20 金沢 アンティフォン 試聴会レポート

YUKISEIMITSU AUDIO EVENT REPORT

こんにちは、由紀精密の佐竹です。

今年の夏も暑く、日中に外に出るとジリジリと肌が焼かれていくのを感じます。20年前、30年前の夏とは確実に気温や日差しの強さが変わってきたと感じますが、それでもやはり夏の風物詩の数々は今でも魅力的に映ります。熱中症も怖いことですし、クーラーの効いた部屋から灼熱の外を眺めつつ、麦茶でも飲みながらレコードを楽しみたいところです。

さて、YUKISEIMITSU AUDIO REPORTの15回目です。今回は金沢のアンティフォンさんでの試聴会の模様をお送りします。

由紀精密にとって北陸地方での試聴会は初めてのことです。かねてから「そろそろ北陸地方でもイベントを」と思っていたところ、オーディオ評論家の小原由夫先生のご自宅でAP-01を試聴されたアンティフォンの松居社長が気に入ってくださり、お声がけいただきました。

まず驚いたのが、アンティフォンの試聴ルームのシステム構成です。松居社長の哲学に裏打ちされたロジックと情熱が思う存分注ぎ込まれており、今回は下記のセッティングでAP-01を迎え入れて頂きました。

[機材セッティング一覧]Analog Player:AP-01(YUKI)
Cartridge:Hyper Eminent(My Sonic Lab)
2nd Tone Arm︓ MH-12KATANA(GLANZLAB)
Cartridge:AT-ART1000X(audio-technica)

除振台:HIBIKI-65(GRESIM)
Phono EQ:C3EQM2(CS Port)
Pre AMP:FM266(FM ACOUSTICS)
Sound Optimizer:Altitude 16(Trinnov Audio)
Power AMP:FM811(FM ACOUSTICS)
Power AMP:FM711(FM ACOUSTICS)
Power AMP:GM70PA(CS Port)
SP:Lilium(Sonus faber)

Power AMPが複数台ありますが、これはAltitude 16(Trinnov Audio)からトライアンプにしているためです。こうすることでクロスオーバーポイントの位相差を補正しています。クロスオーバーポイントはオリジナルで、Altitude 16側で24dbLRで切っています。タイムアライメントを使うことで出来るだけ位相整合を行い、FIRフィルターも利用しているとのこと。ちなみに、3台のPower AMPの割り振りは、Deep LowにFM811(FM ACOUSTICS)、LowにFM711(FM ACOUSTICS)、Mid HighにGM70PA(CS Port)となっています。

このシステムから鳴らされる音の迫力と繊細さには、しばし圧倒されました。

また、アンティフォンさんでもう一つ印象的だったのは、お客様とお店の間の友人関係にも似た親密さです。「特に用事なくてもいつもここにおるなー」と笑い合っている姿は、まるで秘密基地に集まっては友達とオーディオで遊んでいるようにも見え、懐かしくも羨ましい感覚を覚えました。

そんなお客様とお店の関係性、オーディオ熱の高さ、そして素晴らしいオーディオシステムに支えられ、とても熱量の高い二日間の試聴会となりました。

以上、金沢のアンティフォンさんでの試聴会のイベントレポートでした。
改めまして、ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました!

残念ながら今回はご来場の叶わなかった方々、「また聴きたい」と感じていただいた方々、由紀精密はこれからも日本各地(たまに海外にも)で試聴の機会を作っていきます。またの機会にお会い出来ることを楽しみにしております。
その他のイベントスケジュールも決まり次第、ホームページやSNSでお知らせして参ります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。