YUKISEIMITSU AUDIO

2025/12/12 – 2026/1/12 Sfera 企画展「Analogue Soundscapes -Crafted Interiors Experience-」イベントレポート

こんにちは、由紀精密の佐竹です。YUKISEIMITSU AUDIO REPORT の21回目は京都からお送りします。

今回のイベントはこれまでとはだいぶ趣が異なります。きっかけは今年の1月に鎌倉のナチュールワインバー祖餐(sosan)で開催させていただいた試聴会です(その時のイベントレポートはこちら)。その試聴会にいらしたうちのお一人が、当イベント主催企業であるSferaの眞城さんです。眞城さんからお声がけいただき、京都の祇園に社屋を構えるSferaにAP-01を展示、また、期間中の二日間は京都市指定有形文化財でもある廣誠院にて特別なイベントを実施してもらいました。

鴨川にかかる二条大橋を渡ると祇園、その西端にSferaはあります。Sferaはインテリアや家具、食器、空間など多岐に渡りデザインや製作、ディレクションを手掛ける会社で、スフェラ・ビルの内部に一歩入ると、空間の贅沢な使い方に驚きます。目の前には広いカフェとテーブルウェアのショップが広がり、その上階のエキシビジョンスペースでAP-01の展示が行われています。

インテリア業界の方にディレクションをお任せしての展示は初めてで、例えば、「音の吸収のために布地の物があるといい」といったお話をすると写真のように周囲の天井から布が吊るされ、背後には暗い色合いの土壁を配置しAP-01を際立たせて下さいました。光の当て方や椅子の選び方、配置も普段の試聴会とは発想が大きく異なります。AP-01が空間全体を使ったインスタレーションの一部となったように感じました。

12/18と12/19は場所を変えての特別なイベントで、京都市役所すぐそばの廣誠院をお借りしていただきました。廣誠院は明治期の数寄屋風建築で、有形文化財ということもあり、普段は立ち入ることが出来ません。山門をくぐり、玄関に入り、各部屋をご案内いただく度にため息や感嘆が口先から漏れてしまうほど素敵な建築です。また、隣接する高瀬川から引き込まれた小川が茶室の下をくぐり、庭園を横断してまた高瀬川に帰るという発想にも驚くのですが、このお庭がまた大変素晴らしく、京都市指定名勝にもなっています。今回のイベントではこの景色を皆さんにも堪能していただきたいということで、寒い時期ではありますが窓を全開にして借景としてお借りしました。

廣誠院でのイベントでは、レコードの音を楽しむだけでなく、食文化との融合も実現しました。12/18は鳥取の「久米桜酒造」さんと京都の割烹「うり」さん、12/19は大阪の「餅匠しづく」さんと鎌倉の「CALENDER Coffee」さんにゲストとしてご参加頂くことで、聴覚のみならず、味覚や嗅覚、視覚でもお楽しみいただけたのではないかと思います。

更には床の間など要所々々に眞城さんの生けた花や絵画、花器、置物が配置されました。ここまで来てやっと私は「なるほど、これは総合芸術なのだ」と理解しました。音だけではない。建物だけでもない。目、耳、舌、香り、手触り全てを包括した試みなのだと思います。これまで由紀精密が参加、主催してきた試聴会や展示とは大きく異なり、プロのクリエイティブ・ディレクターの仕事の確かさとすさまじさを感じました。

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廣誠院でのイベントを終え、AP-01を始めとした機材はSferaの2階へと戻りましたが、なんと、今回の企画展はご好評につき会期を2026/1/12まで延長することとなりました。

もちろんAP-01の演奏をお楽しみいただけます。ご自宅にあるレコードをお持ちいただいての試聴も可能です。

まだ間に合います!是非、祇園のSferaまでお越しください。

[機材セッティング一覧]
Analog Player:AP-01(YUKI)
Cartridge:Hyper Eminent(My Sonic Lab)
2nd Tone Arm:MH-12KATANA ver2(GLANZLAB)
Cartridge:DL103(Denon)

Phono AMP:E-2(SOULNOTE)
Pre AMP:CM-1500(Phasemation)
Power AMP:MA-1500(Phasemation)
SP:HL-Compact7ES-3 XD2(Harbeth)

また、今回のイベントにあたり快く機材をお貸し出し頂いたPhasemationさんとサエクコマースさんに改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
以上、京都Sfera企画展「Analogue Soundscapes -Crafted Interiors Experience-」のイベントレポートでした。

改めまして、ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました!
また、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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