また、機材セッティングは上記の通りなのですが、今回はいつにも増して音がクリア。高音から低音まで非常に澄んだ音色、歯切れの良い音のように感じました。湿っぽさのないキレのある音とも言えるかもしれません。しかもセッティング後の微調整も必要ないくらい最初から完璧と言えるほどでした。
私たちも他のメーカーさん同様に、あちらこちらで試聴会やイベントに参加させて頂くわけですが、いつも驚くのはこういった音の違いです。
由紀精密ではターンテーブルしか作っていないため、AP-01以外の機材は異なることが常です。当然、壁や床、部屋の広さや人の配置など周辺環境も異なります。場合によっては納得のいく音に行きつくまで微調整に苦心することもありますが、新たな場所で演奏する都度、新たな音に出会えるのは役得かもしれませんね。改めてそんなことも感じた試聴会でした。