YUKISEIMITSU AUDIO

2024/10/3 旭化成エレクトロニクスにてクローズド試聴会レポート

YUKISEIMITSU AUDIO EVENT REPORT

高い空に秋らしい雲の流れる時期がやってきましたね。みなさまお元気にお過ごしでしょうか?由紀精密の佐竹です

YUKISEIMITSU AUDIO REPORTの第4回目です。
今回は関係者のみの試聴会だったのですが、折角なのでレポートを書いてみたいと思います。

実はつい最近、由紀精密の新横浜オフィスから徒歩3分ほどの場所に、旭化成エレクトロニクス(以下AKM)さんが技術開発拠点を開設されました。ご縁あって先月オーディオルームへご案内いただき、その素晴らしさ、力の入れ様に驚かされたばかりです。
その際、「折角ご近所なので、ここを拠点にオーディオ業界を盛り上げましょう!次回はAP-01を聴かせてください。」とお声がけいただいたことで今回の試聴会(クローズド)の開催となりました。

さらに今回は日本オーディオ協会専務理事の末永信一さん、DJ/映画・音楽ライターの島晃一さんにもゲストとしてご参加いただきました。

ちなみに、オーディオルームの手前には製品発表会すらできそうなほどの広々とした空間、製品デモンストレーション用のブース、おしゃれで落ち着いた雰囲気のバーカウンターやテーブル席などもあり、その豪華さにあちこちへと目が移ります。

そしてオーディオルームです。まさに「音を聴くための部屋」といった趣で、同じメーカーとして、ここまでのオーディオルームを持っていることが素直に羨ましいです。

試聴会では最初にAP-01と倉敷化工の除振台GRESIM ”HIBIKI”(詳細は前回レポートを参照)の組み合わせでアナログレコードを再生しました。

こちらのオーディオルームでは普段はデジタル音源の再生がメインとのことですが、さすが音響の優れた部屋。アナログの方も気持ちよく再生させていただきました。

音源にはDJの島さん持参のレコードもお借りしました。どれも激レア音源ばかりで、部屋の環境も相まって興奮を抑えられずしばしば音楽談義になる程でした。特に、イギリスのテレビ局が音サンプルや劇伴のみを集めた「Conroy Recorded Music Library」というシリーズの「BMLP 145A NEW DIMENSION」A面3曲目「Before Summer Ends」という曲が大変素晴らしかったです。

弊社の永松はこのレコードを入手しようと帰社してすぐに検索していましたが、激レアすぎて入手できなかったようです。いつか手に入れて試聴会でかけてみたいものです。

その後、CDプレーヤーに切り替え、AKMのD/Aコンバーター無しの状態、有りの状態での音の聴き比べを体験させてもらいました。VELVET SOUNDブランドの名のもとに生み出され、長年かけて磨き上げられたD/Aコンバーターはやはり素晴らしく、別の製品と比べると大きく音質が異なることがよくわかります。ご説明の中の「デジタル臭さをいかに消すか」という言葉がとても印象的で、アナログプレーヤーだけの弊社とは全く異なる課題、哲学、技術の蓄積があるのだと、その一端を垣間見させてもらえた思いでした。

VELVET SOUNDのサイトもとても読みごたえがあるので、技術情報の詳細含め是非ご覧ください。

VELVET SOUND

今回は試聴会というよりもむしろ、製品デモンストレーションを通した濃いめの会社案内を相互に実施したような会となりましたが、お互いに試聴しあえたことで設計思想や哲学を含めた相互理解がより深まり、弊社としても大変学ぶことの多い機会となりました。

アナログとデジタル。メディアは異なるものの音楽やオーディオ業界に向ける想い、基幹事業は別にある中でのオーディオ事業の在り方などの共通点も多くあると感じました。近隣には他にも多数のオーディオメーカーがあることですし、新横浜から何かおもしろいことを一緒に発信していけたらと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。