前日に現地入りして機材のセッティングを行い、「試しに何かかけてみますか」とレコードに針を落とした瞬間、視聴室にいた全員が息を吞みました。AP-01の音は当然これまで何度も聴いてきていますが、今までとはまた違った素晴らしい音がしたのです。
理由は様々考えられますが、まず店舗でセッティングしていただいたアンプやスピーカー、ケーブルがどれもとても素晴らしい製品だったことが大きいと思います。その威力にはすさまじいものがありました。
また、今回私たちが持ち込んだアクティブ除振台の働きも大きかったかと思います。由紀精密の開発分野はレコードプレーヤーに限らず多岐にわたります。その中には、微細な振動を嫌う開発もあり、このようなケースでは以前から倉敷化工様の産業機器向け除振台を使用していました。「HIBIKI-65」はその技術をオーディオに転用したもので、低周波をナノレベルで感知、制御してくれるとのこと。剛性重視のAP-01は低周波の影響を比較的受け易いことから、相性が良いことは想定されており、今回倉敷化工様からお借りして、持ち込みました。
なお、「HIBIKI-65」はしばらくお借りできるとのことなので、今後、他のイベントでもご覧いただく機会があるかもしれません。