2025年4月

HIGH END MUNICH 2025にAP-01が出展します / Press Release : AP-01 at HIGH END MUNICH 2025

The high-end turntable AP-01 will be presented at HIGH END MUNICH 2025 in Germany from 15 – 18 May 2025.

This analog record player is designed and developed entirely by YUKI Precision.

Come and visit the room Atrium 4.2, F231f and enjoy listening to the special sound from our original system of magnetic bearing and pure straight tone arm.

2025年5月15日から18日までドイツのHIGH END MUNICH 2025でAP-01が展示されます。

Atrium 4.2, F231fにて、マグネットベアリングとピュアストレートトーンアームがおりなす音色を聞きにいらしてください。

お待ちしております。

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2025/4/4-6 第22回 九州ハイエンドオーディオフェア イベントレポート 公開

イベントレポートを公開しました。

YUKISEIMITSU AUDIO REPORT の13回目は、2025/4/4(金)~4/6(日)に福岡で開催された「第22回 九州ハイエンドオーディオフェア」の模様をレポートします。

皆さんこんにちは、由紀精密の佐竹です。4月初旬の福岡はまだ少し肌寒さが残るものの、満開の桜をあちらこちらで見かけました。会場の福岡国際展示場周辺も桜が綺麗だったので、オーディオフェアのついでにお花見をされた方もいらっしゃるかもしれませんね。

2025/4/4-6 第22回 九州ハイエンドオーディオフェア イベントレポート

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2025/4/4-6 第22回 九州ハイエンドオーディオフェア イベントレポート

YUKISEIMITSU AUDIO EVENT REPORT

YUKISEIMITSU AUDIO REPORT の13回目は、2025/4/4(金)~4/6(日)に福岡で開催された「第22回 九州ハイエンドオーディオフェア」の模様をレポートします。

皆さんこんにちは、由紀精密の佐竹です。4月初旬の福岡はまだ少し肌寒さが残るものの、満開の桜をあちらこちらで見かけました。会場の福岡国際展示場周辺も桜が綺麗だったので、オーディオフェアのついでにお花見をされた方もいらっしゃるかもしれませんね。

今回も前回同様にタクトシュトック、エミライ、フューレンコーディネート、リンジャパンといった頼りになる諸先輩方と同じ部屋を使わせてもらいました。

普段、イベントでの由紀精密のデモには社長の永松が登壇し、会社や製品の説明、曲の紹介をしています。しかし、今回はどうしても永松が途中で抜けざるを得ないスケジュールだったため、初日のデモの途中から私が引き継ぎました。展示会のデモでプレゼンターとして登壇するのは初めてのことです。私自身はこの業界に身を置いてまだ日が浅いので、特に今回のようなベテラン諸氏がお集まりになるような場でオーディオや音源について語ることは、それはもう、とても緊張感のある経験でした。お聞き苦しい説明や拙い所作もあったので申し訳なく感じております。それでも何とか無事(?)に三日間のイベントを終えることが出来たのは、お客様と諸先輩方の優しさと手助けのおかげに他なりません。

また、由紀精密が作っているオーディオ製品は現状ではターンテーブルのみであるため、こういったイベントの際には同じ部屋のメーカーさんから色々と機材をお借りしてデモ演奏をします。今回も素晴らしい機材ばかりだったのですが、特に興味深かったのが二日目から使わせていただいた日本に上陸したてのGERMAN PHYSIKSの無指向性スピーカー、Borderland Mk4 です。AP-01との組み合わせももちろん初めて。どんな音になるかワクワクしていると、スピーカーよりもやや後ろあたりに音像が立ち現れるように感じられて驚きました。続いて、二つのスピーカーの間に立ってみたところ、今度はボーカルが頭の後ろ、少し上のあたりから降ってくるように感じ、何とも不思議な体験をさせてもらいました。

スピーカーと合わせてご質問を多くいただいた機器が倉敷化工のアクティブ除振台です。以前のレポートでも触れましたが、由紀精密の開発分野は広く、中には微細な振動の除去が求められることもあります。このようなケースで以前から同社の産業機器向け除振台を使用していました。「HIBIKI-65」はその技術をオーディオに転用したもので、振動をナノレベルで感知して除去、内部に組み込まれた六つの軸で上部の台を制御してくれます。剛性重視のAP-01は低周波の影響を比較的受け易いためこの除振台との相性が良く、今回も使わせてもらいました。

スピーカーや除振台はあくまでも一例ですが、改めて、音を楽しむ/オーディオを楽しむことは、多くの方々の叡智や情熱に支えられているのだと感じます。AP-01の音を届けるには由紀精密の力だけではどうにもなりません。各オーディオ機器やアクセサリーのメーカー、アーティスト、レコードレーベル、レコーディングエンジニア、カッティングエンジニア、販売店、イベント会場側の方、そしてお客様。とても当たり前のことですが、このうちの誰が欠けてもAP-01の音は届けられません。

業界の中ではまだまだ新興の由紀精密。その中でも特に私はオーディオ歴が浅いにも関わらず、更に言えばお客様または別の会社の方であるにも関わらず、諸先輩方は利益度外視で色々なことを教えてくださいます。恩返しの意味も込め、この業界/文化にもっと貢献していきたいと改めて感じるイベントでした。

[機材セッティング一覧]

Analog Player:AP-01(YUKI)
Cartridge:PP-2000(Phasemation)
除振台:HIBIKI-65(GRESIM)
Phono EQ:Asterion V2(CANOR)
Pre AMP:AI 1.10(CANOR)
SP(4/4):COAX GEN2(PIEGA)
SP(4/5,4/6):Borderland Mk4 HP(GERMAN PHYSIKS)

以上、第22回 九州ハイエンドオーディオフェアのイベントレポートでした。
改めまして、ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました!

今回も多くのお客様がお越しになられていて、九州の皆様のオーディオ熱の高さを改めて感じました。

残念ながら今回はご来場の叶わなかった方々、「また聴きたい」と感じていただいた方々、由紀精密はこれからも日本各地(たまに海外にも)で試聴の機会を作っていきます。またの機会にお会い出来ることを楽しみにしております。

その他のイベントスケジュールも決まり次第、ホームページやSNSでお知らせして参ります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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2025/3/29,30 CAVIN大阪屋にてサエクコマース(SAEC)と合同試聴会レポート 公開

イベントレポートを公開しました。

桜の咲く季節になったと思っていたら寒の戻りで震えています。毎年のことなのに、一度春の気分になっているからかこの寒さには毎年新鮮に驚きます。皆様は気温や気圧の変化で体調を崩されたりしていないでしょうか?こんにちは、由紀精密の佐竹です。

さて、YUKISEIMITSU AUDIO REPORT 第12回です。札幌はCAVIN大阪屋さんにて試聴会を行いました。サエクコマース(SAEC)さんとの共同開催です。

CAVIN大阪屋にてサエクコマース(SAEC)と合同試聴会レポート

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2025/3/29,30 CAVIN大阪屋にてサエクコマース(SAEC)と合同試聴会レポート

YUKISEIMITSU AUDIO EVENT REPORT

桜の咲く季節になったと思っていたら寒の戻りで震えています。毎年のことなのに、一度春の気分になっているからかこの寒さには毎年新鮮に驚きます。皆様は気温や気圧の変化で体調を崩されたりしていないでしょうか?こんにちは、由紀精密の佐竹です。

さて、YUKISEIMITSU AUDIO REPORT 第12回です。札幌はCAVIN大阪屋さんにて試聴会を行いました。サエクコマース(SAEC)さんとの共同開催です。

由紀精密にとってCAVIN大阪屋さんでの試聴会は約一年ぶり、二回目となります。折角の共同開催ということで、由紀精密のレコードプレーヤーはアームレスモデルのAP-01EM、そのメインアームにSAEC創設50周年記念モデルの新トーンアーム『WE-709』と新カートリッジである『XC-11』を搭載して行いました。

ちなみに、SAEC製のケーブル類は由紀精密でも所有しており普段からよく使わせてもらっていますが、今回のケーブル類ももちろんSAEC製、特に電源ケーブルは普段より更に上のグレードの物をお借りしました。

試聴会は二日間に渡って開催、初日は各製品のデモ演奏と説明を交えた試聴を二回、二日目はフリーとなりました。SAECのデモ演奏ではCD音源を使い、グランドスタビライザーがある状態と無い状態の音の違い、新旧電源タップの音の比較などを実演されていました。

私がこんなことを書くのも生意気かもしれませんが、担当の橋爪さんの流れるようなトークは技術的な内容をわかりやすく伝える言葉選びの巧みさも去ることながら、音楽そのものや録音に関する深い造詣も織り込まれており、このトークを楽しみにされている方も多いのではないでしょうか?(私がそうです)

話し手は由紀精密の永松にバトンタッチ。AP-01EMと『WE-709』『XC-11』の相性はとても良く、それぞれの製品の特性を感じられる音をお楽しみいただけたことと思います。また、AP-01EMとWE-709は共にメタリックな外観であるため、元からセットであったと錯覚してもおかしくないくらいに親和性が高いと感じました。

初日の試聴会は二回ともほぼ席が埋まるほどのお客様にお越しいただきました。試聴会後には多くのご質問をいただき、とても嬉しい一日となりました。

明けて翌日の3/30(日)は朝から強めの雪模様。風も強く、雪が真横から吹き付けるような天気が昼過ぎまで続きました。「流石にこの天気では、、、」と意気消沈しかける中、なんと初日にいらっしゃったお客様がご自身のレコードを携えて再度お越しになってくださいました。しかもレコードはどれもかなりのレア物。なかなか聴くことができないであろう音を聴かせて頂き、呼応するかのように橋爪さんもとっておきのレコードで応酬。一時はどうなることかと危ぶまれたイベント二日目でしたが、お客様のお陰で最終的にはとても盛り上がって終えることが出来ました。

[機材セッティング一覧]

Analog Player:AP-01EM(YUKI)
Tone Arm:WE-709(SAEC)
Cartridge:XC-11(SAEC)
除振台:HIBIKI-65(GRESIM)
Phono EQ:K-300P(KRELL)
Pre AMP:C-2900(Accuphase)
Power AMP:A-80(Accuphase)
CD Player:D1000TX-S(TAD)
SP:TAD-GE1-WN

以上、札幌のCAVIN大阪屋さんにて開催されたSAECさんとの共同試聴会のイベントレポートでした。

改めまして、ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました!

残念ながら今回はご来場の叶わなかった方々、「また聴きたい」と感じていただいた方々、由紀精密はこれからも日本各地(たまに海外にも)で試聴の機会を作っていきます。またの機会にお会い出来ることを楽しみにしております。

その他のイベントスケジュールも決まり次第、ホームページやSNSでお知らせして参ります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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小原由夫のアナログ歳時記 3月19日(水)

オーディオ評論家 小原由夫 による
今日の一曲と日常の記録
レコードと共に時を刻む

3月19日(水) 曇り時々雨
 
 世界のバランスとは、どうすればうまく保てるのだろうか。
 おぉーっと、いきなり私らしくない大仰なテーマを掲げてきたぞと思われても仕方がないが、人類一人一人が健やかに生きていく上で、これは最も大事な尊厳ではなかろうか。
 バランスが崩れると戦争が勃発したり、経済摩擦が生じたりする。何はさておき、地球全体のバランスが崩れているのが、現在の異常気象、温暖化現象といってよい。
 何事においても均衡を維持するのは大変だ。『パワーバランス』という言い方があるように、押したり引いたりの力が働いて均衡が保たれているわけで、世の中の多くの事がそれでバランスを保っている。身近にだっていっぱいある。会社での上司との関係、ご近所付き合い、夫婦仲、etc…。
 
 AP-01のプラッターも絶妙なバランスで回っている。マグネットベアリング方式で垂直状態が維持され、モーターとプーリーによる左右対称の一対の機構間に張られた糸がプラッターを静粛に回転させることで均衡が保たれている。引き合うスプリングと振動吸収のためのマグネシウムがこのメカブロックに仕込まれているのだ。
 バランスやシンメトリーという点で即座に思い浮かぶアナログ盤は、レコードジャケットのモチーフが“対称”になっているピンク・フロイドの1994年作「DIVISION BELL」だ。7年ぶりのスタジオアルバムで、『コミュニケーションの欠如による対立』が作品のテーマになっているようだ。
 本アルバムのサウンドは、ダイナミックレンジが滅法広く、タイトな低域に支えられたピラミッド状のエネルギーバランスに感じる。鋭いギター・リフ、重厚なオーケストレーション等も相まって、今日本作は、86年以降3人になった新生ピンク・フロイドの最高傑作といわれている。
 1985年、ベースのロジャー・ウォーターズがバンドを脱退すると同時にバンドの解散を画策したが、ギターのデヴィッド・ギルモアを含む他の3人がバンドを継続。ウォーターズはそれに意を唱え、起訴を起こした。これが後に双方の大きな対立に発展し(このことも「DIVISION BELL」のコンセプトに包含されているのかもしれない)、そのわだかまりは今日まで続いている。つまりピンク・フロイドは、バランスを崩した結果、継続が困難になったのだ。
 
 なお、何を隠そう、本アルバムの邦題は、「対/TSUI」。まさしく絵柄通りなのでありました。チャンチャン。
「シンメトリーで思い浮かぶもの 漢字の”音”」
執筆者 プロフィール

小原 由夫
オーディオ評論家。測定器メーカーのエンジニア、編集者という経歴をバックボーンに、オーディオおよびオーディオビジュアル分野に転身。ユーザー本位の姿勢でありながら、切れ味の鋭い評論で人気が高い。
自宅には30帖の視聴室に200インチのスクリーンを設置。サラウンド再生を実践する一方で、7000枚以上のレコードを所持。

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